おろしぽんずと申します。
今回はポケモン竜王戦2024本戦に出場することができ使用構築や思い出を記録に残しておきたかったので記事を書かせてもらいました。
大会形式・ルール
招待された強豪選手及び「ポケモン竜王戦2024 挑戦者決定戦」上位入賞者によるトーナメント方式で対戦します。
■ 対戦ルール
レギュレーションF+ドラゴンテラス絶対選出
※試合中にテラスタルを切る必要はない。
■ 勝敗決定方法
・1回戦・2回戦 :1本勝負(BO1)※1本先取した選手の勝利
・準決勝戦・決勝戦 :3本勝負(BO3)※2本先取した選手の勝利
当日、選手のみなさまが閲覧可能な場所に
・トーナメントの組み合わせ
・各選手のバトルチーム
を掲示いたします。
※当日の集合時間以降には閲覧できる状態となります。
バトルチームの公開項目は以下の通りです。
■ 選手情報
・選手名(ヒアリングシートの「大会で使用する選手名」を記載いたします)
■ バトルチーム情報
・トレーナー名
・ポケモン種族名
・フォルム名
・ポケモンのタイプ
・テラスタイプ
・覚えている技
・とくせい
・せいかく
・もちもの
環境考察
①ルール自体はレギュレーションFがベースなためS14上位構築内で自然とドラゴンテラスが入りそうなポケモンから考えた。
【予想ドラゴンテラスポケモン】
スタン・対面
※基本切らない
攻めサイクル
受けサイクル
展開
※基本切らない
スタン・対面・展開構築は元々テラスを切らないことが多いポケモンに。
サイクル構築は炎草抜群タイプを消すために採用される可能性が高いと考えた。
②次に予想ドラゴンテラスポケモンが採用されている並びを考えた。
攻めサイクル
・ドラゴンテラス強制選出ルールの影響を受けパオカミが有利対面を取った際の被害が凄まじいのでフェアリー,氷の一貫を切る鋼タイプ入りサイクルが多いと予想。
・地面タイプが絡むサイクルはガチグマよりもハバタクカミ耐性のあるランドロス入りが多いと予想しランドロスが苦手なパオラオスに耐性のあるアシレーヌ,持久力ブリジュラス,タケルライコと組むと考えられる。
・オープンシートによりビックリテラバなどでサイクルを崩されにくいため対面,スタン構築に有利。
※先頭が初手予想
+拘り
受けサイクル
・受けポケモンにドラゴンテラスを組み込みやすいため使い慣れている選手は使用することが十分に考えられる。
・ドラゴンテラス強制選出ルールの影響を受けパオジアンが非常にキツイのでアタッカー枠をパオジアンに有利なポケモンを採用すること,グライオンTODでの逃げ切りが考えられる。
・最終1位招待選手にキョジオーンマスターが多いため受けポケモンが苦手なゴースト呪いキョジオーンの対策もアタッカー枠での採用が考えられる。
受けポケモン
⇄
アタッカー枠
(襷,鉢巻)
(眼鏡)
(スカーフ)
(襷,隠密マント)
(襷)
対面
・初手非テラス安定枠(ドラゴンテラス)+パオカミカイリューラオスが多くパオカミラオスは初手裏どちらからにも対応する必要がある。
+
+
展開
・オープンシート+3回戦からBO3によりやることがばれやすく使用者は少ないと考える。
・Aキュウコンを絡めた構築は状況によって対面・積み・サイクルを行うことができるため使用者がいることも考えられる。
or
or
構築経緯
環境考察からレギュレーションFとほぼ変わらないルールという判断が出来たのでレギュレーションF開催中のランクバトルに潜りまくり勝てる構築を持っていこうと考えた。試行錯誤した結果完成した構築が以下の並び。詳しい配分意図等は別でこちらの記事に書かせていただきました。
この記事では特殊ルール仕様に調整した部分に触れていこうと思います。
↑レギュレーションF使用構築
水ウーラオス@気合いの襷(ドラゴンテラス)
175‐200(252)‐129(68)‐×‐80‐141(188)
変更点
ゴースト→ドラゴンテラス
解説
軸が水ウーラオス+暁ガチグマ+炎オーガポンだったためテラスタルエースではない水ウーラオスのテラスタルをドラゴンに変更。カイリューの神速を透かせないことにより対面性能が下がることが心配だった。
赫ガチグマ@オボンの実(どくテラス)
220(252)‐×‐154(108)‐183(92)‐87(12)‐78(44)
ブラッドムーン 大地の力 真空波 欠伸
解説
本戦採用率の高そうなパオジアン,ウーラオスをはじめとした物理ポケモンと殴り合う枠。技が特性により無効されないなどオープンチームシートでも性能を発揮しやすいと考えた。
炎オーガポン@竈門の面(ほのおテラス)
187(252)‐170(116)‐114(76)‐×‐117(4)‐138(60)
解説
環境考察では鋼タイプのポケモンにドラゴンテラスが組み込まれることが予想でき,技が一貫しにくい不安もあったが,ドラゴンテラスを切る鋼ポケモンが炎オーガポンをワンパンできないのでテラス後にじゃれつくに打ち換えることで処理が間に合うことや明らかにこのルールで止まらないハバタクカミに非テラスで強いなど唯一無二の性能をしていたので気にせず採用した。
ハバタクカミ@ブーストエナジー(ドラゴンテラス)
157(212)‐×‐117(252)‐155‐155‐161(44)
ムーンフォース 祟り目 凍える風 電磁波
変更点
みず→ドラゴン
解説
水ウーラオスが投げにくい場合に投げる予定だったのでテラスタルをみず→ドラゴンに変更。本構築のハバタクカミがテラスタルを切るパターンは水ウーラオスと殴り合う時くらいだったので水流連打を半減できるテラスタルということで相性がいい。
キラフロル@パワフルハーブ(いわテラス)
メテオビーム パワージェム 大地の力 アシッドボム
158‐×‐113(20)‐198(236)‐101‐138(252)
説解
オープンチームシートにより型はバレているので選出誘導には期待できないが招待選手にサイクル構築使用者が多いと予想していたのでサイクル破壊を期待して採用。
カイリュー@イカサマダイス(ドラゴンテラス)
169(20)‐198(204)‐125(76)‐×‐121(4)‐126(204)
スケイルショット 地震 身代わり 竜の舞
変更点
・はがね→ドラゴンテラス
・アンコール→身代わり
・意地AS→意地ABS(鉢巻パオジアン意識)
解説
キラフロルと合わせてサイクル破壊を狙うために採用。ドラゴンテラススケイルショットを配信卓で打てれば盛り上がると考えた+サイクル構築にカイリュー+キラフロル+炎オーガポンの選出をする予定だったので一番シナジーのあるカイリューにドラゴンテラスを組み込んだ。
vsガーリーレコード高井さん
vs
対戦前考察
対戦開始まで30分程度考察することが出来た。高井さんの構築見た第一印象は粉ミミッキュ,零度パオジアン,スイクンのインパクトも強かったが最速飛行テラバ眼鏡ブリジュラスの処理が難しく感じた。選出予想はスイクンは受けポケモン破壊枠だと思ったのでスイクン以外の5匹からの対面選出と考えた。
ブリジュラス処理方法
・ウーラオスのインファイト+等倍アクアジェット+ハバタクカミの等倍ムーンフォースでCSブリジュラスを倒せる。
・ハバタクカミの等倍ムーンフォース+赫ガチグマの抜群真空波で倒せる
赫ガチグマ処理方法
・チョッキ以外のガチグマミラーは抜いている自信があったのでどくテラスを先に切らせてこちらのガチグマの抜群大地の力でスイープ(オボンはDに食べ残し型ほど振っていない予想)
ガチグマあと投げ等で電磁波ケア
コノヨザル
・ガチグマ+ハバタクカミで技の一貫を切る。
パオジアン
・ウーラオスに打点がないのでウーラオスを合わせたりガチグマで殴り合う。
これらの処理ルートが理想だと考え選出はで決定した。
初手予想はブリジュラスorミミッキュ予想
対戦解説
1ターン目
①おろしぽんずはウーラオスをくりだした!
②たかいさんはガチグマをくりだした!
③ガチグマどくテラスタル
④ウーラオスのすいりゅうれんだ
⑤ガチグマのブラッドムーンウーラオスはきあいのタスキで持ちこたえた
・初手予想は外れガチグマだった。この時点でこちらはガチグマにテラスタルを切らせてガチグマでスイープしにいく以外勝ち筋がなくかなりきつい展開。このターンAI候補手ではカイリュー交代が推されていたが確かにカイリューを選出していたならブラッドムーン後の隙を身代わり竜の舞で起点に出来るため強い動きだった模様。
2ターン目
①ウーラオスのすいりゅれんだガチグマはオボンのみを食べた
②ガチグマのあくびウーラオスはねむけに誘われた
3ターン目
①ウーラオスのすいりゅうれんだ
②ガチグマのつきのひかり
③ウーラオスは眠ってしまった
4ターン目
①ウーラオスはぐうぐう眠っている
②ガチグマのつきのひかり(HP満タン)
5ターン目
②ガチグマの大地の力ウーラオスは倒れた
・運よくウーラオスが最速起きしてくれたのでガチグマを乱数で倒せるかの不安がなくなった。
6ターン目
①おろしぽんずはガチグマをくりだした!
②おろしぽんずのガチグマの大地の力たかいさんのガチグマは倒れた
7ターン目
①たかいさんはコノヨザルをくりだした!
②おろしぽんずはガチグマを引っ込めてハバタクカミをくりだした!
③コノヨザルのいのちがけハバタクカミには効果がないようだ
・コノヨザルのいのちがけでガチグマが削られるとラストにいそうなパオジアンとブリジュラスにハバタクカミが単体で勝てないので最悪シャドークローを打たれてもゲームが続くハバタクカミバック。
8ターン目
①たかいさんはコノヨザルを引っ込めてスイクンをくりだした!
②ハバタクカミのムーンフォース急所に当たった!
③スイクンは食べ残しで回復した
・高井さんのラストはスイクン。スイクン処理ルートは深く考えていなかったがハバタクカミでガチグマ圏内に入れたいと考えた。
9ターン目
①ハバタクカミの電磁波スイクンは麻痺状態になった
③スイクンは食べ残しで回復した
・ここでぜったいれいどが当たっているとガチグマにもぜったいれいどの試行回数が稼がれてきつかったが運よく回避。
10ターン目
①ハバタクカミの祟り目
③スイクンは食べ残しで回復した
11ターン目
①ハバタクカミの祟り目
③スイクンは食べ残しで回復した
12ターン目
13ターン目
①たかいさんはコノヨザルをくりだした!
②ハバタクカミのムーンフォース
③コノヨザルのシャドークロー
14ターン目
①ハバタクカミのムーンフォースコノヨザルは倒れた
試合終了
感想
配信卓&全世界初AI候補手導入試合ということでとても緊張しました。
初手ウーラオスが安定に見えて選出したもののガチグマを上手く合わせられきつい試合となりました。カイリューを後発から展開する選出をできればみがわりを絡めて試合を有利に進めれそうでしたがミミッキュに止められることを考えると選出できなかったのが悔しかったです。
高井さん対戦ありがとうございました。
vsちょくさん
vs
対戦前考察
対戦開始まで40分程度考察することが出来た。水オーガポンが非常にきつかったがウッドホーンがないことがオープンチームシートでわかっていたのでウーラオスのインファイト+ガチグマの真空波で処理をしたいと考えた。ハッサムガオガエンテツノカシラを絡めたサイクル選出が予想されたため対面的には動かさせてもらえないことを考えると釣り交換も多用する必要があると考えた。
選出予想
・+or+or
・⇄or
初手ハバタクカミの通りもよさそうに見えたが初手カイリューのパターンがまずいため上の二つの選出に釣り交換やサイクル勝負を仕掛けられるで決定した。
対戦解説
1ターン目
①おろしぽんずはウーラオスをくりだした!
②ちょくさんは水オーガポンをくりだした!
③水オーガポンのじゃれつく
・水オーガポンとウーラオスの対面を作ることが出来たのでウーラオスで削りを選択。
2ターン目
①水オーガポンのじゃれつくウーラオスは倒れた
3ターン目
①おろしぽんずはガチグマをくりだした!
②ちょくさんは水オーガポンを引っ込めてテツノカシラをくりだした!
③おろしぽんずはガチグマを引っ込めて炎オーガポンをくりだした!
・ガチグマの真空波はオープンチームシートでバレている+水オーガポンはちょくさん視点残しておきたいと考えると思ったためハッサムorテツノカシラバック読み魂の釣り交換でなんとか成功。
4ターン目
①テツノカシラのドラゴンテラスタル
②テツノカシラはみらいよち
③炎オーガポンのツタ棍棒。効果はいまひとつだ
・こちらは水オーガポンを処理するまで炎オーガポンにテラスタルを切ることが出来ないのでテラスせずにツタ棍棒
5ターン目
①ちょくさんはテツノカシラを引っ込めて水オーガポンをくりだした!
②炎オーガポンのじゃれつく水オーガポンは倒れた
6ターン目
①ちょくさんはハバタクカミをくりだした!
②炎オーガポンのほのおテラスタル
③ハバタクカミのパワージェム急所に当たった炎オーガポンは倒れた。
④みらいよち消滅
・水オーガポンを処理することができたので炎オーガポンにテラスタルを切りドラゴンテラステツノカシラとハバタクカミに一貫するじゃれつくを選択。しかしパワージェムが急所に当たり厳しい展開に。
7ターン目
①おろしぽんずはガチグマをくりだした!
②ちょくさんはハバタクカミを引っ込めてテツノカシラをくりだした!
③ガチグマの大地の力
・ここから捲るにはハバタクカミをブラッドムーン急所でワンパン+テツノカシラを大地の力でワンパンする必要がある。ハバタクカミの拘りを解除してハバタクカミで倒しにくることを呼んで大地の力を選択したが急所には当たらず。この時点で詰みの状態となった。
8ターン目
①テツノカシラのタキオンカッターガチグマはオボンのみを食べた
②ガチグマの大地の力テツノカシラは倒れた
9ターン目
①ちょくさんはハバタクカミをくりだした!
②ハバタクカミのムーンフォースガチグマは倒れた
試合終了
感想
勝負は急所で決まったように見えるが実際は選出の時点で負けていた気がする。こちらのポケモンが全てちょくさんのポケモンに素早さで上を取られていることを考えるとじゃれつくのAダウン,急所は試合のどこかで1つは引くことは間違いなかった。しかもこちらの選出だとどれか1つを引いてしまうだけで即負けの選出をしてしまっていた。カイリューハッサムはメテオビームキラフロルでワンパンされるため初手に来にくいことを考えると初手ハバタクカミで電磁波を撒きにいき炎オーガポンを通すのが強い動きだったのかもしれない。BO1勝負に対しての考えが深まるいい試合でした。
ちょくさん対戦ありがとうございました。
対戦ログの掲載許可もいただきありがとうございます!
オープンチームシートについて
シングルバトル公式大会でのオープンチームシート制はおそらく前例がなく考察段階ではビックリテラバースト等の奇襲系の動きが弱くなり受けポケモンの性能が上がることが予想されたが,実際に試合をしてみるとお互いに最善手を取りやすくなる都合上構築相性が五分五分の場合は追加効果1発が試合を決めやすくなり高速高火力アタッカーが強いルールに感じた。オープンチームシート+BO1に関しては試合前に考察する時間が用意されていたため全対応を目指した悔いのない選出ができるのでいいルールだと感じた。
最後に
ここまで読んでくださりありがとうございました!
実は今回の竜王戦が初対戦オフで不安なこともたくさんあったのですが大会前から友人のサポートやFFの皆様の応援。運営の皆様,対戦相手の皆様のおかげでとてもいい思い出になりました。
熱いバトルももちろんですがやはり対戦後に交流を深めたりできる部分はオフならではの体験でした。大会終了後の飲み会では2年以上SNS上では交流のある友人と飲みに行けたのですが実際に合ってみると少し緊張したり不思議な気持ちになるのも面白かったです。愛媛に住んでいるので気軽にオフ大会に参加することはできませんがまた大型連休などを利用してオフ大会に参加出来たらなと思います。
大会前にいただいた寄せ書き&会場で書いていただいたサイン
飲み会会場「わらやき屋」の食事